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男性医療事務員の戯言

医療事務でメシ食ってます。愛妻家です。

内視鏡等をしないでヘリコバクター・ピロリ感染症の検査。

医療事務のみなさんレセプト点検お疲れ様です。さて、今月のレセプト点検を行っていたところ、内視鏡等の検査をやらないで、ヘリコバクター・ピロリ感染症の検査を実施している患者さんがいました。

しかもその日は、初診(新患)を算定した患者さんです。

 

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ヘリコバクター・ピロリ感染症の検査で保険適用するための対象患者は以下の通り。

みんなが嫌いな、ヘリコバクター・ピロリ感染症の検査ですが、保険算定するにはルールがありますよね。

とりあえず診療報酬早見表を確認してルールの復習をしましょう。ページは369ページです。

対象患者
ヘリコバクター・ピロリ感染症に係る検査については、以下に掲げる患者のうち、ヘリコバクタ ー・ピロリ感染が疑われる患者に限り算定できる。
  1. 内視鏡検査又は造影検査において胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の確定診断がなされた患者
  2. 胃MALTリンパ腫の患者
  3. 特発性血小板減少性紫斑病の患者
  4. 早期胃癌に対する内視鏡的治療後の患者
  5. 内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者

上記の対象患者さんにのみ保険での算定が可能となります。

なので「ヘリコバクター・ピロリ感染症の検査をしてほしい」とか「胃の調子が悪い」とか主張しても、いきなり検査をすることはできません。

胃の調子が悪くてヘリコバクター・ピロリ感染症の検査が必要なら内視鏡検査などを最初に行う必要があります。

ヘリコバクター・ピロリ感染症の検査は保険算定するための算定ルールがあります。

そして、内視鏡検査実施後に初めてヘリコバクター・ピロリ感染症の検査を実施することが出来ます。ヘリコバクター・ピロリ感染症の検査には種類・方法が決まっています。

除菌前の感染診断
(1) 除菌前の感染診断については、次の6項目の検査法のうちいずれかの方法を実施した場合に1項目のみ算定できる。ただし、検査の結果、ヘリコバクター・ピロリ陰性となった患者に対して、異なる検査法により再度検査を実施した場合に限り、さらに1項目に限り算定できる。

  1. 迅速ウレアーゼ試験
  2. 鏡検法
  3. 培養法
  4. 抗体測定
  5. 尿素呼気試験
  6. 糞便中抗原測定

何回も実施は出来ません。多くて2回の実施までです。

なので今回のケースはルール違反です。

初診でいきなり「糞便中抗原測定(ヘリコバクター・ピロリ抗原定性:D012-24)」を実施していたのは明らかなルール違反です。レセプトにて請求する事は出来ません。

計算をしていた人も気がついてほしかったですね。

えぇ。まじで。

ドクターに念のため確認したら「自費に決まってるじゃん」「説明?そんなのしてないよ」「診療費を正しく計算し説明するのが医事課の仕事だろ」と言われました。

まぁ、間違いではないですからね…。

なので、患者さんに連絡を行い、精算をすることとなりました。

患者さんも保険請求の30%から自費分の100%の請求になりますので、3倍以上の金額を病院窓口で払うことになります。お互いにメリットがない精算です。

不要な間違いは、減らしていくようにしていかないといけませんね。