男性医療事務員の戯言

医療事務でメシ食ってます。愛妻家です。

化学療法(アバスチン)!レセプト点検で30,000点の査定を防いだ話。

今月もレセプト点検お疲れさまでした。残業もしないで上手くいった人も、僕のように職場のインフルエンザ大流行でめちゃくちゃ忙しかった人もいるでしょうね。

来月には落ち着いて出来るように少しでも準備をしておきましょう。

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なんとレセプト点検で30000点の減点が発見。

いやー困りました。ビックリです。

僕の働いている病院では月末(だいたい28日くらい)までに仮点検を行います。そして月初に本点検を行うシステムです。

月末の仮点検までに修正できるところは修正しておきます。この時には当月に処方された薬剤に対する病名なんかもつけます。カルテの中身を確認したりもします。

なので、月初(1日)の時点である程度の金額(病院の収益)が確定します。課長や部長はその数字を見て経営判断を行います。

なのに、30000点の減点が7日に発見するという前代未聞の出来事がありました。

外来で30000点の減点はかなり大きいですよねぇ…。とりあえず、発見の報告と計算ミスの原因の報告を行いました。

原因は化学療法の薬剤の算定誤りです。

化学療法(かがくりょうほう、英: chemotherapy)は、ある種の化学物質の選択毒性を利用して疾患の原因となっている微生物や癌細胞の増殖を阻害し、さらには体内から駆逐することを目的とする医学的な治療法の一種である。 今日、単に化学療法といった場合は、抗がん剤治療、つまりがん化学療法を指さす場合が多い。

化学療法 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/化学療法

基本的に化学療法の患者さんには一定の期間に同じ薬剤を投与します。なので外来で実施する場合も前回と同じ内容で算定することが多々あります。

今回の悲劇は「化学療法は前回と同じ」と言う思い込みからでした。化学療法の薬剤は癌に適応するからかとても高額なものが多いです。

ベバシズマブ(アバスチン)でした。

アバスチンは1回の化学療法で必要な点数は25,000点くらいです。

ベバシズマブ(アバスチン)

2007年4月に承認された世界初の血管新生阻害薬で、他の抗がん剤と併用することでよい治療成績が得られています。
適応となるがん 治癒切除が不可能な進行・再発の大腸がん。 欧米では肺がんや乳がんに対しての臨床試験が行なわれ、効果が報告されています。日本国内でも乳がんに対する臨床試験が進行中です。
1か月の薬剤費だけで約60万円と高額ですが、保険で認められ、多くは高額療養費制度が適応されるので、患者さんの年収にもよりますが自己負担は月8万円ほどです。

抗がん剤の種類と副作用より
http://www.anticancer-drug.net/molecular/bevacizumab.htm

その他にも普段とは違う薬剤を使用していましたが、計算入力者があまり確認をしないで前回と同じコピーしてしまったことが原因です。

なので、同じ誤りが発生しないように勉強会や朝礼で報告するとともに計算入力画面にも注意喚起のポップアップが表示されるように改善を行いました。

限度額適用認定証の提示がある患者さんですでに月の上限に達していたので、患者さんに返金するなど直接迷惑をかけなかったことが唯一の救いですね。