男性医療事務員の戯言

医療事務でメシ食ってます。愛妻家です。

前立腺肥大症治療薬「アボルブカプセル」出荷停止に伴う病院での対応。

さて昨年末に少々話題になった情報です。泌尿器科の前立腺肥大症の薬「アボルブカプセル」が出荷停止になった件です。医療事務や医療機関で働く人なら知っている人も多いと思います。

現状も、発売元のgskグラクソ・スミスクライン株式会社の公式アナウンスはありませんので、不明点が多いのですが病院では対応を迫られる状況です。

そもそも出荷停止になった理由

そうなんです。そもそもアボルブカプセルが出荷停止にならなければ特別な対応をする必要はありませんでした。 すでに知っている人は飛ばしてください。

一部抜粋です。

さて、弊社の前立腺肥大症治療薬「アボルブカプセル0.5mg」の委託製造工場であるキャタレント社ベインハイム工場(フランス)において、フランス当局の指摘を受けたことにより、現在、新たな生産が停止している状況です。

また、本工場で生産された製品につきましては、現時点での最善の措置として、原因究明並びに影響の範囲が明確になるまでの期間、弊社としては全世界的に出荷を調整させていただきます。

このため日本国内においても「アボルブカプセル0.5mg」の出荷に影響が出ることが明らかとなり、12月初旬より特約店様への出荷を調整せざるを得ない状況となりました。

弊社としましては今回の事態を深刻に受け止め、一刻も早い出荷調整解除に向け鋭意努力しておりますが、 原因究明並びに対策がとられるまでの期間は出荷が困難な状況でございます。今後の出荷調整解除の見込みにつきましては、わかり次第改めてご案内申し上げます。

全文が知りたい人はgskグラクソ・スミスクライン株式会社が通知を出しています
11月分
https://www.healthgsk.jp/content/dam/global/Health/Master/ja_JP/documents/news/avolve-notification.pdf

12月分
https://www.healthgsk.jp/content/dam/global/Health/Master/ja_JP/documents/news/avolve-notification2.pdf

要約すると「製造元がフランスでダメって言われたよ。」「だから出荷調整するよ。」って事です。

ただ、gskグラクソ・スミスクライン株式会社が発行してwebに掲載ている通知と病院で渡される通知に違いがある理由は不明です。

アボルブカプセル0.5mgには代替えできる薬剤がないという問題点

これは、アボルブカプセル(デュタステリド)が前立腺肥大症(BPH:Benign Prostatic Hyperplasia)の適応を有する唯一のの5α還元酵素阻害薬だからなのです。つまり、同効果の前立腺肥大症治療薬は存在しません。

これは困ったものです。唯一の薬が出荷停止になったのですから。

出来る事と言えば他の前立腺肥大症治療薬にする事です。α1アドレナリン受容体遮断薬(α1受容体遮断薬、アルファーワンブロッカー)、抗アンドロゲン薬、PDE5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬、生薬・漢方薬などがあります。

この辺の話は割愛しますね。時間がある時に書くかもしれませんが医療事務の範囲外の話ですので。

実際に休薬や代薬がはじまったよ

実際にアボルブカプセル投与中の患者さんも休薬や代薬がはじまりました。

長年アボルブカプセルを服用していた患者さんもいるので、説明に手間がかかります。休薬や代薬するために検査が必要になる場合もあります。

患者さんにとっても、医療機関にとってもあまり良い事はありません。一刻も早く問題が解決して安定供給が出来るようになると良いですね。