男性医療事務員の戯言

医療事務でメシ食ってます。愛妻家です。

オーダリングシステム導入に対するメリット&デメリット。電子カルテはまだ先みたいです。

オーダリングシステムが導入されると何がメリットなんでしょうか?なぜ電子カルテにしないのでしょうか?

そろそろ紙カルテ&伝票を卒業してオーダリングシステムへ移行になりそうなので頭の整理をしておきたいと思います。

f:id:sasakimaruo:20160529220543j:plain

いきなり電子カルテにするには不安要因が多すぎる。

電子カルテにすれば紙カルテやコスト伝票は不要だし医者の字は読めるし良い事が多いです。医事課の担当者目線で考えるとメリットが多くなります。なので自分も出来る事なら明日にでも電子カルテになってほしいです。

でも、中規模病名にとって電子カルテ導入はとてつもないハードルなんです。

導入にあたっての費用が高いので簡単に導入できません。ちょっと古い資料ですが厚労省サイトに医療のIT化に係るコスト調査が掲載されていました。平均すると1床あたり55万円だそうです。つまり200床の病院なら110,000,000円です。

1億1千万です。

厚労省サイトのPDFです。全文読みたい人はどうぞ。 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/06/dl/s0607-5a2.pdf

それ以外にも導入するにあたっての作業量が膨大です。現在のシステムから移行作業が医事システムのみならず、検査(内視鏡やレントゲンやエコー)システムやリハビリシステムや健診システムとのリンク作業が必要です。

これを取りまとめて作業する人員も必要です。

さらに、電子カルテを現場で使いこなせるか考えないといけません。紙カルテにさえ必要な情報を記載しない高齢医師たちが電子カルテに入力をするのでしょうか?結局記載不備や漏れが多発して医事課の作業量は減らないって事もあります。

オーダリングシステム導入に対するメリット

それならオーダリングシステムの導入なら電子カルテよりは簡単なのではないでしょうか?オーダリングシステム導入に対するメリットは以下の通りです。

  1. 電子カルテより導入コストが低い。導入までの作業量も電子カルテ導入よりは少ないです。

  2. レセプト点検の簡素化。現在は病名点検をする時はカルテを確認していましたが処方オーダリングシステムが導入されれば点検の必要性も低くなります。カルテの字が読めなくて処方した薬が読めないって事もなくなります。

  3. 古いシステムを一新できる。古いシステムを騙しながら使用しているのでマスタコードが変なところが多々あります。

  4. 待ち時間の短縮。伝票のという考え方がなくなるので会計待ち時間の短縮になります。

オーダリングシステム導入に対するデメリット

逆にデメリットもあります。

  1. オーダーリングシステム→電子カルテの二段階は結果的にはお金も時間も必要。

  2. オーダーリングシステムへの入力と紙カルテへの記載が必要となる(重複によるミス発生の可能性)

  3. 紙カルテは必要(運搬作業やカルテ保管スペースは必要)

本日のまとめ

厚労省の言いなりになっている部分が多々ありますが、現状の病院の運営方法や財政基盤、人員を考えたら変更しなくてもいいのではないかと思います。

お金も人も無い中で無理する必要はありません。

若手の医師に確認しても電子の方が便利だけど時間はかかる。紙カルテなら(適当に書くから)診療も早い。と言っていました。

どんな結論が出るかわかりませんが、医局会&経営会議の結果を楽しみに待ってみようと思います。