男性医療事務員の戯言

医療事務でメシ食ってます。愛妻家です。

デノタスチュアブルとプラリアで病名低カルシウム血症はダメ。

今回のレセプト点検の中にデノタスチュアブル配合錠を処方されている患者さんがいました。レセプト点検ソフトで病名無しとなっていました。この患者さんは骨粗鬆症の患者さんでプラリアも行っています。

今日の内容はデノタスチュアブル配合錠とプラリア皮下注の患者さんにおけるレセプトの病名についてです。

Capsules

デノタスチュアブル配合錠の適応病名

このデノタスチュアブル配合錠の適応病名は「RANKL阻害剤(デノスマブ(遺伝子組換え)等)投与に伴う低カルシウム血症の治療及び予防」となっています。厚労省の病名コードにはない病名です。

支払基金や厚労省の通達にはなるべくICD10コードという病名コードを使用してレセプト請求を行う事となっています。なので通常、考えるのであれば病名は

  1. 骨粗鬆症
  2. 低カルシウム血症

でOKだと考えます。普通であればね。

神奈川の支払基金はこれじゃダメ

もう一度書いておきますが、前提条件が「ICD10コードという病名コードを使用してレセプト請求を行う事」となっています。

17)「傷病名」欄について

ア 傷病名については、原則として、「磁気テープ等を用いた請求に関して厚生労働大臣が定める規格及び方式」(平成3年9月27日)別添3に規定する傷病名を用いること。

保医発第0419001号厚生労働省保険局医療課長通知:http://www.nagasaki.med.or.jp/nankou/kousei_roudou/14kisai.pdf 

確かにプラリアは低カルシウム血症が禁忌だけども

レセプトに骨粗鬆症病名がありプラリアを実施している患者さんがデノタスチュアブル配合錠を処方していたらわかるようなものです。

ちなみにデノタスチュアブル配合錠の病名なしで請求すると査定です。プラリア実施のためというコメント入れましたけどダメでした。

正解は一つだけ

神奈川県支払基金での正解は一つだけです。

  1. 骨粗鬆症
  2. RANKL阻害剤投与に伴う低カルシウム血症

とすればOKです。

厚労省が定める病名リストには「RANKL阻害剤投与に伴う低カルシウム血症」という病名コードはありませんけどね。

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診療報酬情報提供サービス

病院は患者さんを治療してお金をもらえればいい

僕に言わせれば「低カルシウム血症」でも「RANKL阻害剤投与に伴う低カルシウム血症」でもどっちでもいいんです。

患者さんは骨粗鬆症の治療をしたいだけだし、医師は患者さんの手助けをしたい。医療事務は医療行為に対する対価をレセプトとして請求したい。これだけなんですよね。

これだけのことなのに、プラリアは低カルシウム血症が禁忌だとか、厚労省が定める病名コードを使えとか、審査側がの都合にあわせてこっちはやるだけです。

なので、神奈川県支払基金は「RANKL阻害剤投与に伴う低カルシウム血症」という病名コードを至急作成するか、コメントで対応をOKにするか、「低カルシウム血症」を認めるか。のどれかをやってほしいのもですね。

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この記事も読んでおくといいかもしれません。東大教授の大江和彦センセのパワポです。

病名の標準コードの意義と標準病名マスターの今後:http://www.dis.h.u-tokyo.ac.jp/byomei/documents/10yearSymposium.pdf