男性医療事務員の戯言

医療事務でメシ食ってます。愛妻家です。

地域包括ケア病棟で手術を実施するための企画書を書いたよ。

地域包括ケア病棟では手術の項目は算定可能です。しかしインターネットで「地域包括ケア病棟」を検索してみても手術を実施している病院はあまりありません。これにはいくつか理由がありますね。

でも僕は地域包括ケア病棟でも手術を実施して高得点を算定してもいいと考えています。なので今日は地域包括ケア病棟で手術を算定するために考えたことを書いておきたいと思います。

92a. William Herschel + The Secret Observatory (part 1)

地域包括ケア病棟で手術は算定可能です。

地域包括ケア病棟って特殊な病棟なのです。まぁ診療報酬自体が厚労省と言うか政府の意見が根強く反映されるものですからね。

それで地域包括ケア病棟は手術が算定できます。念のため診療点数早見表を確認しておきましょう。僕もブログに書いたことがあります。

www.office-iryoujimu.com

6 診療に係る費用(注3から注5までに規定する加算、第2節に規定する臨床研修病院入院診療加算、在宅患者緊急入院診療加算、医師事務作業補助体制加算( 一般病棟に限る。)、地域加算、離島加算、医療安全対策加算、感染防止対策加算、患者サポート体制充実加算、データ提出加算、退院支援加算(1のイに限る。) 及び認知症ケア加算、第2章第2部在宅医療、区分番号H004に掲げる摂食機 能療法、区分番号J038に掲げる人工腎臓、第10部手術、第11部麻酔並びに別に厚生労働大臣が定める除外薬剤・注射薬の費用を除く。)は、地域包括ケア病棟入院料1、地域包括ケア入院医療管理料1、地域包括ケア病棟入院料2又は地 域包括ケア入院医療管理料2に含まれるものとする。

なので地域包括ケア病棟入院料で手術は算定が可能です。

手術を実施する病院が増えない理由

これは手術だけは算定が可能ですが術前術後に実施する検査や投薬は算定が不可能だからです。やはり入院をして手術を行うだけではなくて前後に検査や投薬も必要になります。その部分は算定ができないので入院料を合計で考えるとやらない方がいいと判断する病院があって当然だと思います。

大腸や胃などの手術の場合。主に外科や消化器の範囲です。これは地域包括ケア病棟では向いていません。CTや内視鏡検査など術前に多くの検査を実施しますのでその分は算定ができませんからね。この場合は一般病棟・急性期病棟で担った方がいいですね。

しかし、手術の前後に検査や投薬をそこまで必要としない簡単な?検査もあるハズなんです。

算定可能な手術を考えてみました。

これは病院の規模や医師によっても大きく変わってくるので一概には言えませんが、骨折などの整形外科の手術は算定可能ではないかと考えます。

術前の検査。レントゲンやCT・MRIは外来で実施すれば診療点数に大きな影響はありません。点滴などの薬剤もそこまで高点数なものはしようしません。リハビリは算定できませんので難しいところですが外来でも可能ですね。

比較的簡単な手術の場合は地域包括ケア病棟で算定したほうが高得点になるケースが多かったです。僕が働いている地域の中規模病院であれば高度な手術は実施されませんので地域包括ケア病棟を持っている病院は同じような試算になる病院が多いんじゃないでしょうか。

具体的には一般病棟で簡単な手術を実施し退院した患者さんを10~20程度ランダムにサンプルを抽出して比較してみました。すると8割以上で地域包括ケア病棟で実施したほうが高点数になりました。

今後は看護部などと実際に病棟が変わっても手術を実施できるか検討していきます

病院としては同じ手術を実施するのであればより高点数な病棟で入院してもらった方が良いに決まっています。

しかし病棟が変われば看護師が変わります。それに病棟ごとに受け持ちや業務フローもありますので、高得点が算定可能だからといって地域包括ケア病棟で実施しよう!とはなりません。なので今後は高得点になるケースを精査して「どのケースであれば地域包括ケア病棟で実施したほうがいいのか」を判断していきます。

その結果をふまえて「地域包括ケア病棟で実施することは可能か」を看護部と協議していきます。