男性医療事務員の戯言

医療事務でメシ食ってます。愛妻家です。

重度褥瘡処置のレセプトの適応病名。ステージとDESIGNについて

入院患者さんの中には褥瘡(床ずれ)の処置が必要な患者さんも多いですよね。今までは地域包括ケア病棟だったのでそんな患者さんがいても算定には関係ありませんでした。しかし、一般病棟では褥瘡処置は算定する必要があります。

そんな中で重度褥瘡処置について勉強しましたので書いておきたいと思います。

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まずは重度褥瘡処置について

重度褥瘡処置については診療点数早見表を確認しておきましょう。581ページです。

1 100平方センチメートル未満 90点 2 100平方センチメートル以上500平方センチメートル未満 98点

まず100平方センチメートルって10センチ×10センチです。結構大きいですよね。基本的には1の100平方センチメートル未満が多くなります。そして注釈も読んでおきましょう

1 重度の褥瘡処置を必要とする患者に対して、初回の処置を行った日から起算して2月を経過するまでに行われた場合に限り算定し、それ以降に行う当該処置については、区分番号J000に掲げる創傷処置の例により算定する。

2 1については、入院中の患者以外の患者及び手術後の患者(入院中の患者に限る。)についてのみ算定する。ただし、手術後の患者(入院中の患者に限る。)については手術日から起算して14日を限度として算定する。

通知

(1) 皮下組織に至る褥瘡(筋肉、骨等に至る褥瘡を含む。)(DESIGN-R分類D3、D 4及びD5)に対して褥瘡処置を行った場合に算定する。

(2) 重度褥瘡処置を算定する場合は、創傷処置、爪甲除去(麻酔を要しないもの)及び穿刺排 膿後薬液注入は併せて算定できない。

ここで書いてあるポイントとしては

  • 初回のから2月は算定可能
  • 1(100平方センチメートル未満)については、入院中の患者以外の患者及び手術後の患者に算定する。(手術後の患者は14日が限度)
  • 皮下組織に至る褥瘡に対して褥瘡処置を行った場合に算定できる(筋肉、骨等に至る褥瘡を含む。)(DESIGN-R分類D3、D 4及びD5)

入院で算定するための褥瘡処置について

これらをまとめると手術をしていない患者さんが入院で重度褥瘡処置を算定するためには以下の条件が必要になります。

  • 100平方センチメートル以上の大きさであること。2の98点以上
  • 皮下組織に至る褥瘡(DESIGN-R分類D3、D 4及びD5)

ここで僕が疑問に思ったことはDESIGN-R分類ってなによ?ってこと。診療点数早見表にサクッと書いてありますがDESIGN-R分類について詳細はどこにも書いてありません。不親切!!

ということでDESIGN-R分類について

これは日本褥瘡学会が定めた指標だそうです。

www.jspu.org

この指標を使って確認する場合は「深さD3以上」と「大きさS15」と覚えておきましょう。これに該当するようだったら重度褥瘡処置が算定できます。

レセプト病名はどうする?

もう一つ悩んだのがレセプト病名についてです。

重度褥瘡処置を算定するには病名は「褥瘡」よりも「重度褥瘡」みたいな普通の褥瘡じゃないんだよ!って審査機関に知ってもらう必要があります。しかし病名コードを確認すると重度褥瘡なんてありません。困った!

診療報酬情報提供サービス

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修飾語で重度って使う手もありますけどね。でもそれ以上に気になったのは褥瘡ステージ3です。

診療点数早見表にはDESIGN-R分類なのに病名マスタにはステージなんですから。困った!

ステージとDESIGNについて

これはこちらのサイトに書いてありました。助かった!結論は「褥瘡ステージ3」と「DESIGN-R分類のD3」は同じって事です。

(旧版)褥瘡予防・管理ガイドライン | Mindsガイドラインライブラリ

なので標準病名マスタを使用して重度褥瘡処置を算定する時は褥瘡ステージ3を入力しておけばOKとなります。

入院は普段の外来とは違った算定が多いので勉強する事が多くなりますね。頑張ります。