男性医療事務員の戯言

医療事務でメシ食ってます。愛妻家です。

国民健康保険の委任払いが増えています。患者さんの負担額とレセプトの記載について。

最近になって国民健康保険の委任払い申請が多くなっています。今までは1年に1回あるくらいだったのに9月から毎月あります。委任払いって言葉も難しいですし、病院にとってはあまりいい制度ではありません。できればやりたくない。

今日はそんな国民健康保険の委任払いについて書いてみたいと思います。

NOVA Medical-04

国民健康保険の委任払いとは。基本は限度額適用認定証を発行です。

まず病院に行ったら原則は3割から1割の自己負担を支払わなくてはいけません。これ大原則です。医療を受けた対価としてお金を支払うのが当然です。

入院をする時も同じです。検査や手術をしたらお金は発生します。

しかし手術となると高額になります。仮に10万点の入院点数なら100万円の医療費が発生しており3割負担の患者さんなら30万円が自己負担になります。

普段からお金を持っている人はいいですが、そんな高額は払えません。ピンチ!!って人も多いです。そんな時は限度額適用認定証を発行してもらえば、平均的な所得の人なら85,000円くらいの入院費でOKになります。

もっと所得が低ければ6万円くらいまで下がります。

国民健康保険の委任払いとは、この限度額適用認定証が発行されていない場合でも同じ金額でOKですよ!ってすることです。

限度額適用認定証についてはこちらをどうぞ

高額療養費制度(限度額適用認定証)。入院や手術で医療費が高額でも安心です。 - 男性医療事務員の戯言

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なんで限度額適用認定証を発行されないで委任払いになるの?

基本的には患者さんが支払う金額は、限度額適用認定証を発行した時と委任払いでは同じになります。

そして基本的には限度額適用認定証を発行するものなんです。ではなんで同じような制度が2つもあるのでしょうか?それは

  • すでに退院している。
  • 国民健康保険を滞納している。

この場合です。他にもあるかもしれませんが僕の働いている病院ではこの二つです。

すでに退院している場合はわかりやすいです。月末に退院をして翌月に限度額適用認定証の申請をしても前月分から開始日にはなりません。つまり退院して月が変わった場合は高額療養費制度を利用して国保から還付金を受け取るのが基本です。

しかし、国保から還付を受けるには3ヶ月程度の時間が必要です。毎月の生活が厳しい人にとっては還付が3ヶ月後になるのは死活問題ですので病院と役所が連携をして病院から還付をしてあげるものです。

また別に国民健康保険料を滞納していると限度額適用認定証を発行することはできません。未納は問題外ですが滞納していてもダメです。だって正式な保険料を支払っていないのですから。そんな時も役所から委任払いの依頼があったりします。

委任払いの時のレセプトはどうする?

Medical Examination

限度額適用認定証を発行されている場合は低所得者の場合は特記事項に区分を記載する必要があります。一部負担金の記載も必要です。

でも委任払いの時はレセプト上は特別に記載する必要がありません。むしろ記載してはいけません。

委任払いで限度額「ウ」の患者さんだからってレセプト上「ウ」で計算してしまうと返戻になります。過去に1度返戻になったことがありますので間違いないですw

これってシステム上でちょっと面倒くさいですよね。僕の働いている病院のシステムだけかもしれませんが。レセプト上は通常の計算をするので入金額は3割負担になります。しかし実際の支払いは限度額分なので差額分が未収金として残ってしまうんですよ。

まぁ、未収金は未収金なので間違ってはいないのですが…。役所とも連携をとれているので3か月後には入金されます。月末に未収金が発生していると理由を求められるので金額は少ない方がいいんです。

本当に回収不能な未収金になるよりは、委任払い対応して少しでも未収金の減額になるようにこころがけています。

www.office-iryoujimu.com

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